長くＩ＝Ｄコパイロットの中心を占め、古くはオペレーター業種にも動員された。
　コパイロットとは副操縦士の事であり、本来は機長の補佐・機長業務の代行等を行う搭乗員を指す。
２人乗務が義務付けられた航空機などでは主に機長が操縦を行い、副操縦士は交通管制の通信・機長の補佐を行う。

　オペレーター（operator）とは『操作（オペレート：operate）する者』すなわち通信士を指す。
その行為によって各部隊に迅速に情報を提供することで部隊評価を向上させる事が出来た。
　通信と情報の統括を原則として、敵味方のステータス・移動に伴う交通ベクトルの計算を持って
組織の上方下方に滞り無く申し送る事が最大の任務とされる。

　彼らの性格は気まぐれとされ、その習慣はむしろ頑固で自己中心的とされる。
しかしこれは古来において単独で活動する猫妖精に『群れを作る』風習が無かった為であり、
もちろん彼らの全てがそうであるわけではない。

　例えばコパイロット業種に付くものは人見知りではあるがパイロットとの連携協力に忠実であり、
オペレーター業種に付くものは軽妙な会話を非常に好むなど、周囲の行動生活様式に順応した性格を
生まれ持って備えている事が多い。

　視覚においては、特に対象の動きを捉える事を得意とする。
動かないものやゆっくりとした動きのものを捉えるのはあまり得意でないと言われるが。
中距離圏以内のものであれば、じっと見ることによって距離感をかなり正確に測る事が出来、
草むらの様な縦長の視界で視覚を働かせるのに有利ともされている。

　夜行性動物の様に彼らの眼には輝板と呼ばれる層が網膜の下に備わっている。
この層が光を反射するため、入射光と反射光の両方の光が網膜を通過する事になり、
わずかな光でも物を見ることができる。
この反射光のため、暗所で観察者側から照明を当てたとき眼が光って見えることがある。

　なお、彼らの眼が光を増幅する原理は『第一世代の暗視鏡（ナイトビジョン）に活用された』と言われる事がある。
（現在のナイトビジョンは高品質を求められた為、第一世代とは構造が異なっている）
　彼らは猫としての属性と運動能力を持った生まれながら肉食獣であり、白兵戦能力を持つ。
総じて俊敏な運動能力と跳躍力にも長けており、跳躍力は体高の５倍程度と言われる。

　持久力には欠けており、長時間追いかける様な行動は余り行わない。
走るスピードはおおよそ時速60km程度（競走馬と同レベル）と言われ、
瞬間的に最高速に達する代わりに長くは続かない。

　体は非常に柔軟であり、関節が緩やかで筋肉や靭帯も柔らかいためである。
特に肩の関節は可動性が高く、鎖骨は小さく筋肉でつながっている。
高い所から着地した場合の衝撃を吸収することに役立っている。

　古代においてはやって来た獲物をひと息に捕らえるような戦闘スタイルではあったが、
近代においては敵に対して多数で攻撃する事を前提とし、敵１体に２人以上で攻撃出来る様に
ポジションを取り、味方同士でお互いに背中を守るように戦うなど戦術面で洗練されるようになった。
もはや一般的な人間の運動能力では逃げ回る彼らを捕まえることは不可能であろう。

　オペレーターシステム、そのノウハウにおいては以前より大幅な進歩を遂げた。
無線設備・電波伝搬の理論や構造・機能を理解されたそれは、過去の戦闘の情報と照らし合わされる。
情報収集・戦力分析・伝達などチーム事に連携を執る事で精度・効率を高められた情報は
指揮官（もしくはＣＩＣ）に送られ、部隊間の戦況報告を行う際に置ける予備知識となる。
これらの情報は主要な航路、航空路などの地理情報として用いられた。
　今後のニューワールドにおいても重宝される事となるだろう。